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《R》建設おもしろ百科

RESORT【リゾート】

リゾートという言葉に日本人は弱い。避署地という意味だが、ゆとりの時代を迎えた日本を象徴する言葉でも ある。リゾート・ライフ、リゾート・マンション、リゾート・ホテル等、建設とリゾートブームとの関わりも大きい。今、リゾートには二つのタイブがあると云える。一つは、離島や高原など都会を遠く離れたいわゆる別荘型で、与論島のように70年代の「さいはてブーム」により、一躍観光リゾートの代名詞となった島もある。サトウキビ農家の島にエキゾチックなホテルや別荘が立ち、年間15万人の観光客が島を訪れたのだが、最近は円高でその数は半減、客は海外へ流れている。与論は静かになった。その分、本当の意味のリゾートが始まったのかもしれない。さて、もう一つのタイブは、シティ・リゾート型である。福岡市にこの春オープンした「シーホーク ホテル&リゾート」はアジアの拠点づくりを進める福岡の新しいシンボル。地上36階l43m、l052の客室がすべてオーシャンビュー、5大陸をイメージしたインテリア、さらに世界の食を楽しめる等、様々な演出でリゾート気分を満喫できる空間になっている。シーホークに泊まって、福岡ドームでダイエー戦を見るのが今のところ、九州でもっとも新しいリゾートのようだ。

ROAD【道】

やっと!日本が一つの高連道踏で結ぱれた。7月27日九州縦貫自動車道、人吉 えぴの問22.3kmが開通、日本初の高速道・名神高速開通以来、32年目にして青森と鹿児島・宮崎間約2150kmがつながった。この開通は、建設業界にとっても大ニュース。ヒト・モノの交流が盛んになり、九州は一つ!というイメージがさらに強くなり、地域発展のキーワードになるだろう。こうしちや、おれん!早速、TRY取材スタッフは車を走らせた。人吉-えぴの間は、4割が橋とトンネルと聞いていたので、八代 人吉間を連想していたが、思ったより走りやすく爽快だ。見通しがきくので、対面通行もさほど気にならないが、加久藤トンネルは長いだけ、やはり緊張する。この区間の工事は平成元年に始まったが、最大の難所である熊本-宮崎の県境を通る加久藤トンネル(6255m、全国4番目の長さ)工事は、地盤が軟弱な上、湧水が多いため、トンネル上部から掘り進むフリーベンチ工法で3年8ケ月を要した。映画「海峡」のようなシーンが繰り返されたことだろう。最高速度70km、約20分の新しい高速道路の走り初めは、比較的快適だった。やっぱり、宮崎、鹿児島が近く感じた。それにしても、高速道路から見えるルーブ橋が心なしか、寂しげにみえる。国道22l号線沿いでは、ドライブインが閉店間近、道一本で、街も人間の人生も大きく変わってしまう。
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