《T》建設おもしろ百科
TECHNOPOLIS【テクノポリス】
日本人は造語の名人だが、これも[テクノロジ-]と都市を意味する[ポリス]を合わせたもの。熊本ではお馴染みの言葉で、高度技術集積都市を表わす。半導体や生命工学などハイテク産業を中心に、研究所、大学、住居などが集まった新しい都市づくりを目ざす。通産省が提唱して約10年間で26地域で取り組まれているが、経済の変化、円高等で伸び悩み、96年度計画見直しとなった。地元では[テクノリサーチパーク]が新しい熊本の「顔」として登場。整備された一帯は、昼間はファミリー憩いの場、夜はデートコースとして親しまれている。(夜来るカップルの中にはここがどんな場所か知らない人も多いとか。)さて、これから注目すべきは[テクノマート]。オンラインで全国の企業等を結び、技術情報の取引の仲介・幹旋をするもので、日米の競争が激化するにつれてより利用度は高くなるのではないだろうか。「情報は金なり」の時代、君の頭にひらめいた「情報」が巨方の富を生む時代なのダ!
THP【心と体の揮康づくり運動】
"Total Health Promotion Plan"
建設業に関わる人の何人がこの用語を知っているだろうか。[トータル・へルス・プロモーション・プラン]の略で労働省が提唱した健庫づくり運動であるが、どれだけ浸透しているかは定かではない。経済大国の名声と引き換えに、「心身症」「過労死」などありがたくない副産物まで生んだ日本だが、週休二日制の実施やバブル崩壊により少しなりとも「アクセクしない」という居直り現象が出てきたようだ。ここで建設業界の方々にTRYからの健康づくりの妙案を一つ。それは「お風呂」。現代病の元凶とも言うべき「ストレス」や血行障害、骨・関節の障害に持つ人にとって、こればど安上がりで効果的な健康法はない。以下、お風呂の正しい人り方と驚くべき効果をあげてみた。
- お風島に飛ぴ込んではいけない……
風呂に人ると、急に脈が早くなり血圧が上がるので、「かかり湯」をしてあらかじめ体に予告することが必要。年配者が立ち上がる際に「ドッコイショ!」と言うのを見習おう。 - 夜寝る前は「ぬるめの湯」……
ストレス解消にはぬるめの湯(39~40℃程度)が効果的。熟い湯(43~44℃)は交感神経を刺激するので、朝体を目覚めさせるのに良い。二目酔いにも熟い朝風呂がオススメ。 - 馬鹿にするな!風呂の水圧……
人間は立って生活をしているので、足に血液やリンバ液等がたまるが、風呂の圧力により心臓に押し戻される。風呂で全身にかかる圧方は約lトンもあると言われる。 - 首まで入れ!には理由がある……
「頸下浸水(けいかしんすい)」と言われ、血液の循環が良くなる他、尿量、尿ナトリウム排泄を増加させる。塩分の取り過ぎと言われる日本人に最適。 - 運動するのと同じ効果……
風呂に入るだけで運動による酸素摂取量と同じ酸素が増える。肥満対策にも効果あり。但し、心臓病、高血圧、低血圧の方は医師の指導の元、慎重に入浴してほしい。
お風呂には「昔の知恵」が生かされている事がよくわかる。温泉に行かなくても自宅のお風呂や銭湯でも「入浴効果」は十分得られるワケだ。湯をはった湯舟に入るのは今や日本だけだそうだが、皆さん「THP」にぜひ、お風呂を取り入れてほしい。
THEME PARK「テーマパーク」
一つのテーマに沿って施設や演出空間を備えた遊園地。1983年開業の「東京ディズニーランド」大成功の影響を受け、80年代後半、全国で観光の目玉、地域活性化の核としてテーマパーク建設が進んだ。現在、全国で約50ケ所、九州は国内最大規模の「ハウステンボス」をはじめ、「スペースワールド」「シーガイヤ」などテーマパークの宝庫となった。90年代に入り、入場者数も落ち着き、「一度は行きたい」から「2度3度行きたい」という誘致コンセプトへ変わりつつある。再現型、体験型、リゾート型等様々なタイブがあるが、建設の視点からテーマパークを覗くと環境、生活文化、海外の建築工法など観光以外の面で楽しめる。